ナショナルバイオリソースプロジェクト(NBRP)ゾウリムシ   更新情報 お問い合わせ
 

プロジェクトの目的

ゾウリムシは真核細胞のモデル材料として様々な研究に使用されてきました。
山口大学は「ゾウリムシリソースの収集・保存・提供」の課題で、第4期ナショナルバイオリソースプロジェクトに採択されました。
本プロジェクトは、国際標準となる高品質のゾウリムシリソースを整備するとともに国内外のユーザーの希望に応じた株を提供することを目的として次のような事業を実施します。
野外から採集されたゾウリムシ属の多様な種を収集し、シンジェン (syngen)、接合型、採集地、特徴などの情報と共に提供いたします。ゲノムの解読やトランスクリプトーム解析に使用された株、研究室で交配して作製した株や突然変異株も提供いたします。細胞内共生細菌や共生藻を維持している株の提供にもご相談に応じます。
ゾウリムシ属は、記載種が50種以上存在しますが、現在でも野外から採集可能な種は33種です。
NBRPゾウリムシでは24種を維持しています。この事業は、ゾウリムシ属の種の保存の機能も担います。
この事業によって国際的に重要なリソース拠点を形成するとともに、これまでゾウリムシを利用した経験がない研究者でも培養の維持を適切に行えるように必要な技術等のマニュアルもダウンロードできるようにする予定です。